近年、北アフリカおよび中東のイスラム諸国における緊迫した状況の中で、いわゆるイスラム過 激派と呼ばれる人たちのテロや非人道的暴力、戦闘行為が繰り返されてきました。先の 2015 年2月には、IS(「イスラミックステート」)による日本人の残虐な殺害も行われ、欧米諸国 内でのテロ事件も頻発し、互いの報復行為が正当化されてきています。横行する報復の応酬の 中で歴史認識の誤解やイスラム教への誤った理解も生じてきています。これらの争いは、いまや世 界規模に拡大しつつあります。
こうした世界の緊迫した情勢の中で、私たちは平和を求める者として、次の事 柄に対して危惧を覚え、私たちの立脚点を明らかにする必要があると感じています。